2009年5月20日水曜日

黒の卵

暗い 深い 闇から産まれた卵は
赤い夕日に憧れ
青い空に惹かれて
自分の殻を 恥ずかしむ

黒く 重い 卵の殻は
内側から破るには 
硬すぎて
いつのまにか あきらめてしまう

いつか自分の翼を風に変え
青空に飛び出し 高く 高く どこまでも・・
そんな儚い夢を 
塗れた漆黒の翼が 拭い去る

それでも 外に飛び出したくて
どうやって殻を破っていいのか
わからず もがき 
傷つき 悩み 己が壊れて・・
また中へ 中へ 閉じこもる

いつか 
重い殻にヒビが入り外からの 細い光で
黒い殻の内側が 虹色であることに
漆黒の翼が 真白き翼であることに

気づいてほしい
今はまだ 鍵のかかった籠の中で
眠っている黒い卵

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この題で、いつか詩を書いてみたいと思っていたのだ・・漠然とw
お話がかければよいのだけど・・・小説を書くのに私には難しすぎるのだ。

そういえば・・自分の好きな季節は生まれてから半年後の季節を好む人が多いと聞いたことがある。
なんてことをなぜかふと思い出した。

10 件のコメント:

  1. そう言われれば9月生まれの私は、春の季節が1番好きです(・O・;

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  2. ずっと固い殻に閉じこもっていたが故に、
    本当の自分の姿を知らずに居る
    打ち破ることの難しい外部への恐れと光(スポット)、
    それを「卵」で表現するなんて・・・
    りん。ちゃんて上手いなぁ~~~!(>_<)
    私もこんな詩が書けたらなぁ。。。

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  3. nmzkさん
    なんでも一番先に触れた季節を好きになる傾向があるんですって。
    春は動物も植物も目を覚ます季節ですよね。色も冬のグレーなイメージからパステルカラーに変わる感じがします。

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  4. asumiちゃん
    妙に惹かれる言葉ってないですか?(何を突然っ)
    私の好きな小説の「青空の卵」や・・「天使の卵」なんて映画もあって、「たまご」っていう言葉に妙に惹かれたんです。他にもいろいろあるんだけど、ないですか?妙に引かれる・・音の響きなのかなぁ。
    言葉以外も惚れて買ってしまうものとかないっすか?
    最近・・弁当箱に惚れて弁当箱を買ったのでお弁当を持ってったりしてます(笑)

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  5. りんさん、こんばんわ。こちらに引っ越してきたのですね。そろそろ、他のブログも淘汰されてきたように感じます・・・

    >黒の卵。

    実は、僕は「天使の卵物語」という小説を大学時代に書いていました(そして未完のまま放置・・・)なんとなく、りんさんの詩に繋がっている気がしました。

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  6. karasuくん
    そうなんですよ!引越し先も閉鎖という連絡が来たので、思い切って引っ越してしまいました(^^)

    なるほど・・学生時代に小説を!
    小説が書ける人はすごいと思ってしまいます。
    私など・・話のおおまかなところを考え・・構想のまま終わってしまうです。
    書き方ってあるんでしょうか。書けたら楽しいのに♪

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  7. 本当は小説に、でもこれがスットクになるだろうし、
    何より詩の単体としても、イメージになるし、作品としてもなかなかなものかと思います。

    タイトルの「黒い卵」…そこからして、現実に問いかけられてる意味の深さを思う次第です。

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  8. HARUHIKOさん
    月末月初は忙しくて返信が遅れてしまいましたm(__)m
    大泉くんのようにボヤくことができたら・・とつくづく思うこの頃です。

    卵って・・殻の中に無限の可能性を秘めているような感じがしませんか?どんなに硬い殻でも破れれば外にでて・・中になにが入ってるかわからない・・なんとなく人も同じような気がします(^-^*

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  9. あいかわらず
    更新おこたりがちですな(>_<)
    ABCD作戦で行きましょう(^◇^)

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  10. tuiteruさん
    あいかわらず
    痛いところをつきますなぁ(^-^*
    ・・・そして
    あいかわらず
    元気をくれます♪
    更新、何か詩が浮かんだら書きます!

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